以前のブログでも少し書きましたが、
最近、独居の方が施設に入るお手伝いが増えています。
独居といっても人それぞれで、アパートの様な賃貸にお住まいの方もいれば
住宅を所有している方もいます。
今回は、住宅を所有されている方で、全く別の考えをされた2人のケースをご紹介しますね。
何かのご参考になれば・・・
まず、ケース①
Aさん。88歳。
本当におちゃめな気の良いお婆ちゃんです。
耳が聞こえにくく、足腰が弱ってきたので・・・とご本人からご相談をいただき、ご親戚のご協力もあって、気に入った施設にご入所いただきました。
実はAさん、駅近くに約100坪の土地を有し、そこに4LDKの大きな家が建っています。
しかし・・・
Aさんは結婚歴がないため、実子はいません。
では、なぜこんなに大きな家があるか?というと、
場所が良い事もありご兄弟の子供や親戚の学生時代の拠点になっていたそうです。
何とも羨ましい話です。
ですが既に全員自立して、この大きな家にはAさんが1人で住んでいました。
Aさんが入所してしまった今、当然空き家となっています。
先日、Aさんのご親族から連絡があり、
「草刈りをやってもらいたい」とのご依頼がありました。
実は、今年に入って2回目のご依頼です。
ありがたい話なのですが、この草刈りのご依頼と同時に、ご親戚からもう一つのご依頼が・・・
だれも住んでいない家のメンテナンスって必要ですか?
税金もかかるので、金食い虫になってしまっている。
認知症になる前に売却してAさんの為に使ってあげたい。
というご相談。。。
何と良い話。
もちろん、Aさんの所有ですから仮に認知症なった場合、売却はできません。
そこで早速コロナ禍ではあるものの、許可をいただきご親戚とAさんに会ってきました。
久しぶりの再会に大いに喜んでくれたAさん。
しかも元気元気!!
早速ご親戚の気持ちと、売却してはどうか?とのご提案をしたのですが、結果は
「今のままで良い」でした。
理由を聞くと、キョトンとした顔をされて「だって良くなったら帰るんだから・・・」という事です。
なるほど!!とご親族ともども納得してしまいました。
Aさんの元気の源は「元気になって、家に帰る」でした。
元気でね、Aさん!!
(早速草刈りの手配をしました。)
次に、ケース②
Bさん82歳
加齢黄斑変性という病気にかかり、現在は目が全く見えません。
ですが、元々役所に勤めていたという事で、何でもキチンとしないと気が済まない方です。
知り合った頃はうっすらと見えており、契約書等も自分で書けたほど・・・
お金も問題なく、相続対策もばっちりでした。
そんなBさんのご自宅は、横須賀でもかなり大きい分譲地の角地です。
お子様は息子さんが2人いまして、1人は東京・1人は大阪にすでにご自宅を所有しているようです。
入所前に、ご家族で今後の打ち合わせをしたそうです。
・近くに来た際にはなるべく顔を出すこと。
・お金は当面問題ないのが、何かあったらご長男が面倒を見ること。
・延命措置はしないこと。
・目が見えなくなったら、施設に迷惑がかからないように必要なヘルパー等は入れること。
等々、キチッとしたBさんらしく、細かく決めていったと聞いています。
そんな中、やはりご自宅が話題になったそうです。
ご兄弟としては、
まぁ、賃貸にも出しても良し、万が一があっても兄弟で相続して売却するなり仲良くやるから当面は心配いらない。
という事でしたが、実はBさん、スパッと売却を選択して入所前にさっさと売ってしまいました。
(我々でお手伝いさせていただきました)
Bさん曰く、変に残っていては物騒だし、
何しろ家があると帰りたくなってしまう可能性がある。
キチンと、施設でお世話になるんだという覚悟で売却したいという話でした。
今回のAさん、Bさんですが、それぞれで考え方が180度違いますね。
いや~、勉強になります!!
この様に、色々な方の、色々なお手伝いをさせていただいています。
さらに経験を積んで、皆様のお客に立てればと思います!!
いや~今日は大作だわ。
あんしんライフよこすかでは、
色々なご相談をお受けしています。
少しでも気になることがあったら、お気軽にご連絡くださいね。
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