先日、ご相談でいらしたお客様のお話です。
息子さんとお母さんという家族構成で、お母さんの介護のご相談でした。
88歳のお母様ですが、認知症等の症状はなく年齢なりの足の筋力低下に伴い、
歩くことが多少困難になってきているとの事。
息子さんは当然仕事をしているので、介護度に従い出来るデイサービスやヘルパーを併用して普段は過ごしていたようです。
先日、ヘルパーさんから「少し目を離したときに、室内で転倒した。申し訳ない。」との報告があったとの事。
帰ってからお母さんに確認したところ「自分で立ち上がろうとして、ちょっと転んだけど大したことない」との返答だったのと、特に怪我をしている様子もなかったので、その日はそのまま寝たらしいです。
ところが・・・
次の日から、どんどん身体機能が落ちていったらしいです。
ベットから起き上がることが困難になり、歩くどころか立ち上がる事も厳しくなったとか・・・
検査をしたところ、腰椎の圧迫骨折が見つかったらしいです。
お母さん曰く、「すぐ治ると思って・・・」
しかし、高齢者の圧迫骨折は治りにくいもの。
特に下半身の筋力の著しい低下で、ついにトイレで排泄することが困難になってしまったらしいです。
認知がしっかりしているだけに、お互いつらいですよね。
それまでも、このまま2人暮らしを続けようと思いましたが、
「もう私が限界です」という事でご相談に来られました。
皆さんどう思いますか?
状況的に”待ったなし”ですね。
実は、転んでから当社にいらっしゃるまで、約2週間です。
本当に急ですよね。
中には、2週間で・・・?
と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、聞いていて「なるほど・・・」と思うエピソードがあります。
朝は出勤時間が迫ってくる中、食事の介助をしなければならず時間との闘いからイライラして「早く食べて!!」と怒鳴ってしまったり、トイレから廊下の手すりを持ち、車いすまであと少し・・・
というところで床にしゃがみ込んで動かなくなってしまう事もあるとか。
イライラがピークに達すると、「なんでこんなことができないの!!」と叩いてしまい、自分でショックだったというお話もいただきました。
急速に生活が”介護中心”になってしまった結果といえます。
もちろん、ヘルパーさんを含め協力してくれる方はいますが、
生活・介護・今後の事を健常である方が1人でやらなければいけない・・・
1人で行う介護の難しいところですね。
現在、この方の施設探しを急ぎ行っています。
良い施設をご紹介できるように頑張って探します!!
お話の中で、ホッコリするエピソードもありましたので、ご紹介します。
ヘルパーさんは、ご家族がいないときにいらっしゃるので、連絡等はメモやノートでやり取りをします。
先日、ヘルパーさんへのノートに息子さん自ら、叩いてしまった事、怒鳴ってしまった事等を反省も含めて書いたそうです。
その返事でヘルパーさんからのノートには
「お母さん『あの子は何も悪くない、出来なくなった私が全部悪い』って言ってましたよ」と書いてあったそうです。
お互いをお互いが尊重し大切にしているエピソードです。
そんな仲の良い親子でも、急な介護では家庭を壊しかねないというお話でした。
難しいですが、予め想定しておく事や施設について考えておくだけでも対応が変わるかもしれませんね。
ぜひ、1人で悩まずご相談くださいね。
あんしんライフよこすかでは、
色々なご相談をお受けしています。
少しでも気になることがあったら、お気軽にご連絡くださいね。
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